2015年12月5日土曜日

PEACE BY PEACE COTTON PROJECTについて

今回のわたしがこの旅に同行することになったのは、
「二宮さん、インド行きますか?」「はい、行きます!」から始まったわけですが、
そもそもはフェリシモが8年ほど前から始めた「PEACE BY PEACEプロジェクト」の一環で、
綿花の輸入、紡績、製品化まで行う商社の豊島株式会社と共に、
インドのNPO「チェトナオーガニック」を通してコットンの有機栽培への転換支援と
子どもたちの修学支援をしている村々を訪れました。

刺繍プログラムはその中で新しくスタートした「stitch by stitch プロジェクト」で、
これから販売や商品化に向けて発展していく予定です。
これらのプロジェクトは、素晴らしいアイデアとそれを実行する熱意と着実さがあり、
とても素直で生きた活動だと思います。FBページぜひチェックされてみてください。

https://www.facebook.com/pbpcotton/

2015年12月5日 インドで感じたこと

オリッサ州の村々で、最初に子どもたちと顔をあわせるとき、
警戒しているのか、不思議なのか、少しけげんな顔でこちらを見ていて、
なぜだか申し訳ないような気持ちになる。
思い切って笑いかけると、2〜3秒くらいしてから、じわっと笑い返してくれる。
それからもっと笑いかけるとはじけるような笑顔が出て、ちょっと恥ずかしそうに首を傾ける。
そのあと誰かが近くに寄ってきてくれると、いっせいにみんなわーっと集まってきて、
一気に距離が近くなる。手を取り合ったり、ハーワーユー?と歌うように言い合って爆笑したり。
裸足で足も細くて、鼻水垂れてたり、茎をおやつがわりに?くわえていたり、
制服の後ろのファスナーが壊れっぱなしだったりしながら、
はじけるような無邪気な笑顔や、キラキラした目を見ると、しあわせってなんだろうーと思う。
それは人それぞれに違うものだけど、この笑顔に変えられるものはないなって思う。
舗装されてないでこぼこ道を牛もヤギもニワトリも人もみんな一緒で歩く。
ハッとするような綺麗な花や、樹齢何千年とありそうな巨木、遠くに隆々しい山、
なーんにもないところ、淡いオレンジ色からだんだん濃く沈んでいく夕陽、
どこの景色を切り取っても美しくて。
村の人々の歓迎のセレモニーや、学校での歌やダンスの披露、
女性たちへの刺繍のフィールドワーク、綿花の農家さんへの訪問、
全てが初めての経験で、こんな世界があることを知ってびっくりしています。
思い出すと泣きそうになる。
でもなんか、人と人が出会って、それぞれが元々持っているものをシェアすることで、
新しいことが生まれていく、って、とてもシンプルで、
なにも難しいことはなくて、
すべてはきっかけやタイミングで、あとはそれを実行するかどうかかなと思ったりしました。
引き続き、自分にできること、やるべきことを考えながら、やっていこうと思います。

今回訪れたところ
ODISHA - KALAHANDI (LEBED. BADCHERGHON. BACHAKA. CHETNA FARM. KUMKHAL. TENTULIPADA. )









































2015年12月4日金曜日

2015年12月4日  STITCH BY STITCH PROJECT2日目

刺繍スクール2日目。

「残りは宿題で出来るところまで進めてきてください」と言うことにして終わった1日目、
どこまで出来てるかなー、お家のこともあるし、あんまり進められないかな。。
と思っていたら、みんな、全部、最後まで仕上げてきていました。
なかには練習用の布の方も完成させるほど!
どれも、とてもユニークで、かわいくて、一生懸命で、
色遣いが斬新だったり、ガーリーだったり、、
想像以上に素晴らしくてびっくり、、。
1日目、針を使うのも糸を通すのもたどたどしかった子が、
今日、すごく上手に仕上げてきていて、
一生懸命やったのかなと思うと愛おしくてたまらなかった。
ひとりひとり、作品を見ながら、糸のテンションのかけ方や、ステッチの幅、
糸がバラつかないようにとか、かなり細かいところまでアドバイス。
ほんとにこんなところまで話ができると思ってなかったので、かなり踏み込んでいる、
レベルの高いアドバイスだなーこれは、、と思いましたが、
そんなときも彼女たちはとても真剣な表情で聞いてくれて、
よりよくなるために細かくアドバイスしてるけど、これはこれですごく素敵だよ!
とってもいいよ!と伝えてもらいました。
いずれは商品として売れるように彼女たちの仕事になるようにしたいから、
目標を高く持てるようにベスト3を選んで表彰もしました。
でもほんとうは、みんな全部よくて、3つを選ぶのはとーーってもむずかしかった、、。
選ばれなかった子が落ち込んだりしないか、ちょっと心配でした。
でもこれは今の段階でのベスト3だから、みんな続けていけばとっても上手になるはず。
終わったあと、みんなで歩きながら、お互いの名前をいいあったり、
手をにぎりあったり、笑ったりして、とても楽しかった。
ほんとに純粋で、最初は少し距離を感じるけどだんだん人懐っこくなっていく感じが
たならなくかわいかった。
お昼ご飯をたべながら、今度はわたしの村、ゴラムンダにも来てください。って、
言ってくれたのでまた行く機会ができてとても嬉しいです。
今日はとても暑い日でテントの中はサウナ状態、
興奮と感動のためか、暑さのためか、頭がクラクラでしたが、
刺繍を通して彼女たちとコミュニケーションできたのはとても貴重で愛おしい時間でした。
今後もネットを使って写真を送りあいながら、刺繍のチェックをしていくので、
彼女たちが、いずれこれを仕事にできて、より幸せになるといいなと思います。
わたしのつたない説明を丁寧にくみ取って英語訳してくれた徳重さん、
それをさらにくみ取ってオリア語で彼女たちに伝えてくれた熱血先生、
アルーンさん(時々先走って違うこと言ったりしてたけど、笑)に、心から感謝です。
村を離れるのはとてもさみしかったけど、また来るからまた会えるから、
そのときが来るまで楽しみに、わたしも日本でがんばろうって思いました。
ふとしたときに、鮮やか色彩、彼女たちのはにかんだ笑顔がちらちらするー。