2016年12月1日木曜日

2016年12月1日 STITCH BY STITCH PROJECT1日目

村に着いた瞬間、去年の風景がまさにここにあって、
1年間、写真を送りあってやりとりしていた子達が目の前にいるのにびっくりして、
一気にこみ上げてきてしまった。
彼女たちに会いに行く、っていうのはわかっていたのに、
目の前にいることが信じられなくて、目と目があった瞬間、
わーひさしぶり会いたかったよ~っていうのがお互いに通じ合えた気がした。

去年と同じように歓迎のセレモニーを受けて、同じように一緒に歩き、
刺繍をする会場になるテントに到着すると、
この一年で作った刺繍の絵がたくさん飾ってあって、ああこんなにたくさん、
一緒にやってきたんだなーって、
離れていながらも一緒に過ごしてきた時間の長さを実感した。

最初に挨拶をしてひとりひとり名前の自己紹介をし、
去年、ここに来て体験した記憶を元に作ったテントを、テントの中に組み立てることに。
彼女たちのことを刺繍で描いている部分を見ながら、これわたしだよね、
これあなただよ、って感じでなんだか嬉しそうに見てくれて、
どうしてもこれを彼女たちに見てもらいたかったからとても嬉しかった。
カラフルなテントの中に、ただいまーと帰ってきた自分のテントを立て、
その周りにみんな座って、今回の刺繍プログラムはスタート。
今回初めて参加する子も5人くらいいたのだけれど、
他の子はもう手慣れたものでどんどん先へ進んでいく。
わたしももう、あんまり教えることないかな、笑、と思いながらも
ひとりひとりをぐるぐる回りながら、細かくアドバイスをしていった。

彼女たちの刺繍はとても独特で特別で、それは決して、スムーズだったり、
きれいに整っているわけではないのだけど、他にはないとても特別な個性を持っていて、
それを失ってほしくないから、できるだけやり方をまかせたまま、
困っていそうなところをアドバイスして回った。
お昼ご飯を食べたあと、わたしとアルーンティーチャーだけ村に残り、
引き続き刺繍のプログラムを続ける。

これはどこでやってもそうなのだけど、刺繍をしている間は
みんなすごく集中するのでとても静かな時間になる。
針が布を指す、プスーという音が響きながら、柔らかい風がテントを膨らませ、
時々ヤギやイヌやネコが見にきて、
なんだか村全体が生きてる呼吸みたいなものを感じた。

彼女たちとは少しの英語と、何通りかの笑い方で、以前にも増して分かり合えた感じ。
日本の写真を見せて、というので、携帯を渡して、
自分の家族や友達をたくさん紹介した。
彼女たちは興味深そうにみてくれて自分の大切な人たちのことを紹介できたのが
嬉しかった。
日本に行ってみたいときれいな目で言うので、
わたしもここにいるみーんな連れて行きたいって思った。
刺繍いっしょうけんめいがんばって、いつか行こうね!って話したのだけど、
いつかそんな日が来るかもしれない。
6
時間ほどで、ひとまず今日は終了、残りは宿題として、
明後日またね!と手を振り合って、村をあとにした。
またね!って言えることがとても嬉しい。
でも、去年参加していた子がひとり事故で亡くなっていた。
みんなでお祈りをして彼女を想った。
いつもそういう死が隣り合わせにあるところで生きていると思うと、
やるせない気持ちでいっぱいになる。
イタズラがちだった子は少し大人っぽくなっていて、
小さな女の子は背が伸びていた。
顔が小さくて綺麗な服を着たこの女の子たちは
ここでせいいっぱい生きてるんだなと思うと、
わたしにできることをきちんとやっていかなくちゃと、改めて思った。






 







 


































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